12月4日 機内食について
修学旅行で、初めて機内食を体験しました。



1万メートルの上空で、こんな食事が食べられるなんてすごい!
でも、「どうやって作られているんだろう?」と疑問と興味がわいてきたので、
機内食のスペシャリスト・笹井先生に聞いてみました。
Q:機内食はどこで、いつ、どんなふうに作られているのですか?
A: 関西空港の島内にある機内食調製会社で作られているんや。
みんなも授業で習ったHACCPという衛生管理の考え方に基づいて、クックチルという方法を使って調理してるんやで。
――先生、さらっと言うけど、めっちゃ専門的!
Q:普通の食事とどこが違うのですか?
A: 高度1万メートルの機内では気圧が地上より低くなるから、味覚や嗅覚が鈍くなる。
だから味付けや香りを少し強めにしてるんや。
さらに、機内は揺れることもあるからソースは濃度を強めにしてる。これも味の感じ方に影響するんやで。
――なるほど、ただの「ご飯」じゃなくて、科学と工夫の結晶なんやな。先生いつもの「料理は、科学」!
Q:機内食ならではの特徴はありますか?
A: いっぱいあるよ。まず、衛生面の基準がめちゃくちゃ厳しい。国際基準や航空会社ごとの基準をクリアしないといけないんや。
さらに、一つの会社で複数の航空会社の機内食を作っているから、種類がとても多い。
ヨーロッパ便では昼食・夕食に加えて軽食も用意するから、食数はかなり多くなる。
加えて、宗教食・アレルギー対応食・ベジタリアン食など、特別な食事にも対応しないとあかん。
――「先生、どんだけやることあるんですか!」って思わずツッコミたくなるくらい大変そう。

先生は質問に答えてくださるだけでなく、思い出話も交えて延々と話してくれました。
いろんな話を聞いて、いつも先生が言っている「美味しさとは、料理の味だけではなく、どこで、どのようにして食べるのかを考えることが重要」という言葉が、少しわかった気がしました。
そして改めて、調理師の活躍の場って本当に幅広い!!と感じました。
今日は「笹井ラボ・スピンアウト」バージョン。ユーモアも交えつつ、とても興味深い時間でした。