長浜市は、2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の
放送に合わせて開催する「北近江豊臣博覧会」をモチーフに
「兄弟・姉妹」をテーマとして、
<長浜*兄弟・姉妹御膳>
私たち、長浜の中学校出身の4人組が、先生と一緒に考え、作りました。
近江と尾張のたき合わせ
豊臣兄弟仕立て
秀吉は根菜類が好きで、特に牛蒡(ごぼう)と大根を好んでいたようです。
彼は天下人となった後も、故郷である尾張国中村(現在の愛知県名古屋市中村区)への恩返しとして、
年貢の代わりに牛蒡と大根を献上させたといわれています。
今回は、近江の食文化を取り入れ、尾張の赤味噌仕立てで炊き合わせを仕上げました。
兄弟・姉妹 豆腐田楽
長浜は古くから比叡山延暦寺(大津市)とのつながりがあり、精進料理の影響を受けて
豆腐料理が多く郷土料理として伝えられています。
また、豊臣秀吉が長浜城主となったことで、多くの文化人や職人がこの地に集まり、
京都や近江の食文化が融合したと考えられます。
今回は、二種の異なる味噌で「兄弟」をイメージしました。また、大豆から豆腐と二種の味噌が生まれることを
「三姉妹」に見立てて表現しています。
浅井三姉妹風 焼き鯖にゅう麺
~長浜の彩りと伝統添え~
長浜には、郷土料理として「鯖そうめん」があります。今回は、浅井三姉妹をイメージし、
温かい「にゅう麺」として仕立てました。
小麦から作られるそうめん・生麩・丁子麩を三姉妹に見立てて器に盛りつけ、
生麩には長浜の花「梅」を取り入れた梅麩を用いています。
それぞれの姉妹の特徴を以下のように表現しました:
- 茶々(淀殿):力強く華やか → 鯖の塩焼きで象徴
- 初(常高院):優しくしっかり者 → 旨煮にした丁子麩(きつね風)で表現
- 江(崇源院):可憐で芯のある女性 → 色鮮やかな梅麩で春らしく演出
御飯 海老豆と共に 香の物
近江のブランド米「みずかがみ」に、伝統的な郷土食である海老豆を添えました。香の物には、滋賀の特産である日野菜漬を使用しています。
三献の抹茶ゼリー
戦国武将・石田三成が、若き日に豊臣秀吉に仕官するきっかけとなった逸話「三献の茶」にちなんだ、
三層仕立ての抹茶ゼリーです。
- 上層:レモン風味でさっぱりと
- 中層:クリーミーな層でまろやかに
- 下層:蜂蜜の甘さと生クリームで濃厚に仕上げています